英語教育雑感

英語教育雑感part2

認知科学に基づく語彙指導研究会春の定例会

日時 4月1日 12時50分から16時50分

場所   越谷市中央市民会館
越ヶ谷駅降りて市役所通りをまっすぐに徒歩7分


参加費 2000円
事前予約要。ie496@r8.dion.ne.jp
岡田順子宛て。

会員総会の後発表三本。


■野上文子13:30〜14:30

TOEIC指導におけるドラマ教育の活用」


発表概要

 

昨今、TOEICを導入する大学が増えているが、それに伴い、そのスコアと英語力の関係に疑問を投げかける声を耳にする機会も増えた。本来は、方略学習に終始することなく、4技能を鍛え、総合的な英語力をつけ、その結果としてスコアを伸ばすべきところである。TOEICのスコアアップと共に、真の英語力をつけるためラマ教育を適用することはできないか、その手法と可能性について考察する。


■木村一弘   14時30分から15時
発表タイトルⅠ
Ⅰ 目で見る「ミニマル・ペア(最小対立)」による漢字部首指導の工夫(実践発表Ⅰ)
概要Ⅰ
   稿者は、英語の発音練習に用いられている「Minimal-pair」(最小対立)を、日本語や漢字の発音練習ではなく、間違えやすい部首の指導に応用した。英語の発音練習では、cat/cutのように、特定の音素1つの有無により区別させるが、特定の音素1つの有無ではなく、〈形〉・〈音〉・〈義〉、三要素から成る漢字の特性に着目し、とりわけ、字形が似ているがために間違って覚えやすい漢字に
焦点化し、「Minimal-pair」(最小対立)を応用した指導方法を開発し実践した。

発表タイトルⅡ
Ⅱ 3ステップ方式で基礎・基本の定着を図る漢文入門期の指導 ー全体・ペア・個別学習の3ステップを取り入れてー(実践発表Ⅱ)
概要Ⅱ
 漢文入門期の指導は、一般的に訓点の説明や書き下し文に直すことで終始しがちだが、
稿者は「熟語の構成」を漢文読解の要と捉え、3ステップ方式で知識・理解の定着を図った。
3ステップ方式とは、全体、ペア、個別学習といった三段階の変化のある反復練習を取り入れた学習のことである。
1つ目のステップは「熟語の構成」を教師が説明する。例えば【地震】は【地震フ/地が主語、震フは述語】。
【速成】は【速ヤカニ成ル/速ヤカニが修飾語、成ルは被修飾語】。
2つ目のステップは、20×14cmの画用紙に【国営/稚魚/撮影/選択/生没】等の二字熟語を書いたカードを二組(一組二〇枚)用意し、ペアで相談させながら黒板に五分類し磁石で貼らせる。
3つ目のステップは五分類した熟語を教壇上で一人ずつ説明させる。こうした学習を単元内で数回繰り返す。
このような全体・ペア・個別学習の3ステップを取り入れた「熟語の構成」の学習を漢文入門期に実施した。



■多田佳明   15時20分〜16時20分
『語彙習得を支援する工夫~教材作りの現場から』

<概要>
すでに、学校の先生方はさまざまな方法で、クラスルームでの語彙習得を高める工夫をされていると思います。教材制作の立場から、語彙習得を促す工夫を限られた紙面で展開する工夫をご紹介したいと思います。