E L E C 同友会英語教育学会語彙指導研究部会今年の研究テーマ
私達、語彙指導研究部会は、「考える語彙指導」を大テーマに、「未知語の推測」を小テーマに研究を行っている。
3年目の今年は、ペアでの多肢選択注を用いて研究を進める。
昨年の研究で、 L1での四択注を用いてペアで未知語の推測を行わせると、推測正解率は50パーセントまであがることがわかった。
何もしない状態で未知語の推測をさせたときの正解率が25パーセントであるから、約二倍である。
今年の研究課題は、 L1での四択注と L2での二択注のどちらがより、未知語の推測の正解率を高めるか、また、1週間後と三週間後にどちらがよく単語を覚えているか、である。
未知語の推測は、生徒自ら正しい答えを出せたときのほうが記憶保持も高いので、未知語の推測の正解率を高めたい。
しかしながら、ただやみくもに正解率を高めても意味がない。ペアによる、ネゴシエーションが活発に行われる程度の難易度で、多肢選択注を作るべきである。
錯乱肢の作り方ひとつで結果が変わってしまうため、慎重に多肢選択注を作成したい。