英語教育雑感

英語教育雑感part2

新年に思う。


皆さま、


新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。


今日は、まず、2019年の目標と、ちょっとした雑感を書いていきます。


では、2019年の目標から。

1 EL EC同友会英語教育学会語彙指導研究部会の研究の充実。

具体的には、今年は、未知語の推測を離れ、

語彙の定着を促進するペア活動の効果を検証する、という話になっています。今現在は、そのペア活動の選定中なのですが、候補として、私の博士論文で使ったmodified repetition という活動が挙げられています。repetitionをgroupingという語彙学習ストラテジーで変化をつけた活動です。つまり、生徒は、ある単語を10回ずつ書くのですが、ただ書くだけではなく、良いもの/良くないもの、目に見えるもの/見えないもの、丸いもの/丸くないもの、などといったカテゴリーに分類しながら10回ずつ書くわけです。

これは、自分のことながら、よくできた活動だと思うのですが、難をいうと、時間がかかるという点が問題なのです。普通、授業時間の中に語彙指導だけでそんなに時間をかけられませんよね?そこが実用的ではないのです。

また別の活動として、音読活動にプラスアルファを加えて語彙指導にもなるようにする、

というのも考えています。音読活動ならば、

授業時間を10分くらい、割いてもいいかな、という気持ちになりますよね。

よく考えて、汎用性の高い活動を選びたいと思います。


2 認知科学に基づく語彙指導研究会の会員を増やすこと、内容の濃い発表をすること、

そして1番力を入れたいのが、学会誌の充実です。私自身も寄稿しますが、決まった人ではない、新しい人にどんどん書いていただきたいと思います。


3 私自身の本、「中3英語でつまずかない7のポイント」の刊行。つまずかないシリーズ第3弾で、一応の決着がつくため、頑張って良いものにします。


4 これは、私の足の状態とも深く関わることなのですが、足のリハビリをして、良い状態になったら、いろいろな学会で発表したいですね。私の原点、語彙指導で。



さて、新年の決意はこのくらいで、あとは、ちょっとした雑感を。


塾という場所から、中学校現場の英語教育を垣間見るわけですが。数年前までは、中学校現場が揺れてるな、と感じていました。というのは、文科省が打ち出す英語教育の方針と、受験、というもののはざまで、中学校現場は、指導法が揺れてると感じていました。


今も全く揺れてないとは言えないですが、ずいぶんと落ち着いたような気がします。というのは、中学校の先生がたが、文科省の政策と、古典的な受験指導の間に妥協点というか、どちらにも効果のある授業法をそれぞれの先生なりに答えが生まれつつあるのかなあ、と感じています。

それには、高校入試が公立高校の場合は、新しい問題も増えてきたから、とも考えられるでしょう。教科書も、ずいぶんと新しいものになっていますしね。


ただ、こういう方向に流れていってしまうことがよいことなのかどうかは、別問題です。


また日を改めて書きたいと思います。


では、2019年が皆さまにとって良い年でありますように。