英語教育雑感

英語教育雑感part2

modified repetition 再考

私の作った語彙活動に、

modified repetition というものがある。

どんな単語でもよいのだが、6語程度の単語、例えば、resemble, nod, assessment, religion, vehicle, desert の6つの新出語を覚えさせるのに、「好きな言葉/嫌いな言葉」、

「見えるもの/見えないもの」などのようなカテゴリーが10個あり、どちらかに分類しながら、単語も10回書く、という活動なのであるが、


この活動は、ペアで話し合いながら、ひとつの分類表を作るというところにも、蟹ミソがあり、


新出語彙の定着にかなりの効果がある活動である。


なぜ効果が高いかと言えば

1 深い処理になる。

2 単語のイメージを膨らませられる

3 ペアでの話し合いが語彙の記憶を助ける

4 自己関与効果が働く

5 単語を10回書かせられる

6 誰でもこの活動に参加できる。


といった利点があるからである。


この活動を使って博士論文を書いたのが、

2006年だから、もう10年以上経った今、

この活動の意義をもう一度、まとめるとともに、活動のバリエーションとして、

もっと効果的に行う方法を考えている。


大雑把に言うと、

ひとつは、生徒に自分たちで、分類カテゴリーを作らせるということ、


もうひとつは、分類をするとき、必ず、

3つずつにしなければならない、というルールを作ること、


である。


詳細は、「認知科学に基づく語彙指導研究会」の学会誌Cogvoc Journal に掲載する

予定なので、欲しい方は、コメントをつけてください。