Learning vocabulary in another language
Learning vocabulary in another language (2013)
Nation I. S. P. の第2版を読んでいる。
前に出された初版が2001年だから、10年以上の語彙指導研究のアップデートがある。
私が特に念入りに読んだのは、glossing のところである。今回、glossingで論文を書いたからである。
Watanabe (1997)は、L2での2択のglossとL2での単語の定義によるglossとでは、単語の記憶保持に差はないという研究結果を出した。
Hulstijin (1992)は、多肢選択注は学習者に未知語の推測を促し、その心的努力により、
深い処理がおき、語彙を習得する可能性が高くなる、と主張する。
私たちは、日本語での4択注と、英語での2択注を比較した。
日本語での4択注のほうが、未知語の推測の正解率も高く、その後の語彙の記憶保持も高かった。
日本語での4択注は、平均的な高校生にとって、取り組みやすい注釈と言えるかもしれない。
今後の研究が待たれるところである。