「英単語学習の科学」その2
未知語の推測についての研究結果について
お話する。
「英単語学習の科学」では、未知語の意味の
記憶保持に関して以下のような結論を出している。2週間後の事後テストで覚えていた割合。
1 未知語の意味を推測させる 6%
2 未知語の意味の推測+答え合わせ 15%
3 未知語の意味の推測+答え合わせ+暗記 47%
4 未知語の意味を普通に暗記させる 50%
というわけで、未知語の推測をさせても記憶保持は、単なる暗記に敵わないという結果。
一口に未知語の推測と言ってもいろいろあろうかとおもうが、岡田・宮島(2018)は、
未知語に四択の注をつけ、ペアで、そのどれが未知語の意味として正しいかを推測させた。
ペアでの話し合いの記憶とともに、研究参加者は、半分以上の未知語の意味を保持していた。
未知語の推測は、やり方次第で有効な語彙学習ストラテジーになる可能性がある。