英語教育雑感

英語教育雑感part2

「英単語学習の科学」テスト効果

ちょっとした驚きであるが、人は、学習をするより、何回もテストされる方が、記憶を確かにするらしい。


ある研究によると、アメリカのスペイン語学習者に。 まず、ノコギリの絵とノコギリという単語serroteを3秒間提示し、 そのあと、

統制群は、12秒ずつノコギリの絵とserroteという単語を3回見せられた。実験群は、12秒を6秒ごとに分けて、最初の6秒は、 ノコギリの絵のみ見せられ、serroteという単語を 思い出させられた。そのあとの6秒は、ノコギリの絵と、serroteという単語を見せられた。 

結果は、実験群のほうがserroteという単語をよりよく覚えていた。


このように、serroteという単語を思い出させるようにされると、単語の記憶は高まる。

単語を思い出させる=テストであり、テストの要素があると、単語の記憶は促進されるのである。 


このことをテスト効果という。 


したがって、普段から、単語を覚えるときは、例えば日本語だけを見て英単語を言ったり書いたりすると、よりよく単語が覚えられるということになる。


生徒の単語の覚え方を見ていると、よくできる生徒は、やはり、このテスト効果を利用しているが、単語が覚えられないという生徒さ

ただ単にノートに覚える単語を書き出し、それを眺めているだけなのである。 


単語をrecallするやり方を、単語が覚えられないという生徒に教えるべきと改めて感じた。