E L E C同友会英語教育学会第23回研究大会を終えて
今年は、考える語彙指導、ということで、未知語の推測をテーマに研究してきた。
未知語の推測は、授業に取り入れにくい活動と思われているが、とんでもない!
研究参加者たちは、とても楽しんでこの活動を行った。
その要因は何だったのだろうか。
私は、大きく2つの理由があげられると思う。
ひとつは、4択だったこと。未知語の意味をまるごと最初から全部を推測するのは難しい。
しかし、4択なら、楽しんで行うことができる。2択だと、選択肢が少な過ぎて、負荷が軽すぎる。
2つめは、ペアでやらせたことである。ペアでの話し合いが未知語の推測を促進し、お互いの考えを刺激しあって、正解にたどりつける割合が高かった。
マイナーな理由としては、TFクイズがあったことなどもあげられるが、主には上の2点が研究参加者たちにとって、ちょうどいい負荷がかかったといえる。
推測活動をさせた、14の単語のうち、研究参加者が正しく推測に成功したのは、約半分。
1週間後に行った記憶保持テストでも、ほとんどスコアを落とすことなく語彙を覚えていた。
これは特筆すべきことであり、未知語の推測の研究の中でも、授業として、最も成功した事例にあたるのではないかと思う。
今後もリサーチを続け、いろいろなことを明らかにしていきたい。
さて、本日、参加者の皆さんからのアンケート結果が、常任理事会で報告された。
語彙指導研究部会の発表が良かったと答えてくれた方は11名. コメントで、
* 語彙指導の研究は非常に興味深かった。
というものがあった。
コメントでポジティブなものを書いてもらった部会はうちを入れて3部会しかない。
ありがたい一言だった。