英語教育雑感

英語教育雑感part2

単語テスト、その無限の可能性

単語テストといえば、日本語から英単語を書く、英単語から、その日本語訳を書く、というテストが思い浮かぶであろう。

   しかしながら、単語テストには、何十という種類のテストがあり、学習者の単語に対するいろいろな側面の知識を測ることができる。 

   この記事では、単語テスト作成モデルを概観し、どのようにして、単語テストを作ったらよいのかを考えることにする。


⑴ 意味テストと語形テスト

単語テストの中心はいうまでもなく意味テストである。しかしながら、発音がわかる、綴りが書けるといった語形テストも時には必要であろう。単語の意味、発音、綴りの3つを

相互にcue とするテストが考えられるので

1 発音から意味

2 意味から発音

3 綴りから意味

4 意味から綴り

をそれぞれ書かせる意味テストが考えられる。

また、

5綴りから発音

6 発音から綴り

を書かせる語形テストがあるので、意味テストと合わせて、6種類の単語テストが考えられる。

これに付随する属性として、文脈のある、なし(文脈なし、1文のみの例文、2文以上の文脈あり)の3つが考えられる。


また、理解だけを測ればよいのか、発信できるところまで測りたいのか、の2つが考えられる。


したがって、単語テストは、少なくとも、理論上は、6種類×3×2=36種類の多様なものが考えられる。


(2) 単語の知識の深さを測るテスト

また、単語には、いろいろな、知識がある。

コロケーション、コノテーション、連想語、

接辞、文法的使用法、単語と単語の関係、

レジスター、認知速度である。これらを目的とするテストも必要なので、8×3×2=48種類の単語テストが考えられる。


36+48=84


84種類の単語テストが考えられることになる。(効果抜群  語彙の定着をさらに促進する

単語テスト集、岡田順子著、アルクオンデマンドブックス  2007の単語テスト作成モデルを改良)。


次の記事で、単語テストのいくつかの例を

考えでみたい。